本当のカール・バルトへ、そして本当のイエス・キリストの教会と教会教義学へ向かって

カール・バルト<言説集>記事一覧

バルトとキルケゴール

『カール・バルト著作集 4』「感謝と表敬――デンマークとの接触」・「キルケゴールと神学者」小川圭冶訳、新教出版社に基づく。 「感謝と表敬――デンマークとの接触」は、1963年4月19日に行われたデンマークのソニング賞の受賞式において述べた「感謝の辞の草稿」とあります。また、「キルケゴールと神学者」...

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バルトとルター

『カール・バルト著作集 4』「ルター祭」小川圭冶訳、新教出版社に基づくバルトとルター バルトが述べていることを簡潔に整理すれば、次のように言うことができます。 ルターは、「自分の事柄」について、「確信」していた。したがって、「世的なかしこさとまことの知恵の間の選択において、一瞬間たりとも、動揺」しな...

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バルトとカルヴァン祭と説教

バルトとカルヴァン祭カルヴァンの現在性 バルトは、カルヴァンの現在性について、「三つの命題」に基づいて、次のように述べています。1)カルヴァンは、私たち人間の「思惟の力」、私たち人間の「研究のもろもろの成果」について、「懐疑主義」的にではなく、また「安閑」としてではなく、絶えずくり返し「謙虚に考える...

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プロテスタント教会に対する問いとしてのローマ・カトリシズム

『カール・バルト著作集 1』「プロテスタント教会に対する問いとしてのローマ・カトリシズム」新教出版社に基づく 神学的には、ヘーゲルの哲学もプロテスタント神学者のシュライエルマッハーの神学も、共にローマ・カトリシズムの近代主義的形態である、と言えます。なぜならば、ヘーゲルは、人間に内在する神的本質・人...

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論述1:バルトと自由主義神学者アドルフ・フォン・ハルナックとの論争 1・2

『カール・バルト著作集 1』「アドルフ・フォン・ハルナックとの往復書簡」新教出版社に基づ 自然神学の系譜に属する自由主義神学者である「アドルフ・フォン・ハルナックとの往復書簡」は、論争と言ってもいいものです。この論争は、1923年に『キリスト教世界』誌上ではじめられたものですが、この論争を現在性のあ...

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論述2:バルトと自由主義神学者アドルフ・フォン・ハルナックとの論争 3

論争3ハルナックの問い:1)「神体験」と「その他の一切の体験」とが対立しているとすれば、それは、「現実逃避」につながるのではないか?2)神(「神にある生」・「神の愛」)と世界(「現世的生」・「隣人愛」)とが対立するとすれば、「両者の等置」を可能とする「道徳を最高度に尊重」することができなくなるのでは...

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論述3:バルトと自由主義神学者アドルフ・フォン・ハルナックとの論争 4 了

論争4 了ハルナックの問い:1)なぜ、神と人間との混淆、すなわち神のその都度における自由な決断によるイエス・キリストにおける啓示の出来事と聖霊の注ぎによる信仰の出来事に基づく人間が人間的に所有する人間の啓示認識と、人間学的な「歴史的知識」と「批判的省察」による「善・真・美」(ハルナックのいう「神体験...

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論述1:礼典論

『カール・バルト著作集 1』「礼典論」新教出版社に基づく礼典論 1 神の言葉は、三位一体論の唯一の比論としての神の言葉の実在の出来事=「神の言葉の三形態」、すなわち人間に向かって語られるイエス・キリストにおける神の自己啓示=啓示の実在そのものと、また「聖書」の証言・証しおよび教会の客観的な信仰告白・...

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論述2:礼典論 了

礼典論 2 了「徴のちから」  サクラメントは、「徴」であり、「さらにそれ以上に有効な力」である。 啓示の出来事と信仰の出来事に基づいて語られる説教の言葉(人間によって表現された言語、客観的な対象物、人間的自然)が、「啓示と和解」、イエス・キリストの「死と復活」の出来事の啓示、その内容の「インマヌエ...

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「聖霊とキリスト教生活」序論・その1・その2・その3

『カール・バルト著作集 1』「聖霊とキリスト教生活」に基づく序論 これは、1930年に刊行された論文です。この論文を理解するためには、バルトの三位一体論とその神学の認識方法と概念構成を根本的に理解することが必要です。A)バルトの三位一体論 聖書でイエス・キリストにおいて自己啓示された神は、「失われな...

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カール・バルト『義認と法』論

『カール・バルト著作集6 政治・社会問題論文集<上>』「義認と法」等に基づく バルトは、「義認と法」・キリストの国と人間の地上の国家・教会と国家について、「新約聖書に関する試論」として述べている。様々な国家論や革命論がある中で、私たちは、この書物から、その聖書的神学的判断基準を、時代状況と思想的課題...

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神学的実存の在り方

『カール・バルト著作集6』「今日の神学的実存」等々に基づく ここでバルトが述べている「今日の」それとは、それ以前や・現在や・将来にまで届く普遍性のある言葉です。簡潔に整理すれば、次のように言うことができます。 この論文が書かれたのは、ヒトラーが国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の指導者として独裁体...

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シュライエルマッハーからリッチェルに至る神学における神の言葉

『カール・バルト著作集4』「シュライエルマッハーからリッチェルに至る神学における神の言葉」等々に基づく 翻訳者・吉永正義は、訳者解説で、この書は、「『十九世紀プロテスタント神学』のすぐれた要約」である、と述べています。この書を、前回の連鎖式勉強法・研究法によって素直に読んでいけば、別に難しいわけでは...

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