本当のカール・バルトへ、そして本当のイエス・キリストの教会と教会教義学へ向かって

北海道への旅――「お試し体験住宅」の生活と北海道旅行記(その3)

北海道への旅――「お試し体験住宅」の生活と北海道旅行記(その3)

 

 次回は、カール・バルト『教会教義学 神の言葉U/3 聖書』「十九節 教会のための神の言葉」「一 神の啓示についての証言としての聖書」(聖書論)に戻る予定でいるので、その前に、取り敢えず、<北海道への旅――「お試し体験住宅」の生活と北海道旅行記>(その3)、までを整理しておきたいと思う。

 

7月4日(土)
 この日は、釧路湿原まで行き、厚岸町にある道の駅の厚岸味覚ターミナルコンキリエで昼食をとり、厚岸町の原生花園あやめケ原まで行き、その帰りに養老牛温泉で汗を流して「お試し体験住宅」に戻り、夕食をとる、という計画を立てて、出発した。しかし、釧路湿原の細岡展望台駐車場に着いて、はじめて、カメラとビデオを「お試し体験住宅」に置いてきてしまったことに気がついた。こういう時には、悲しいかな、意識年齢とズレていく加齢する以外にはない自然年齢を実感させられる。

 

 さて、釧路湿原は、国立公園である。中国人観光客が多いに違いない。というのは、細岡ビジターズ・ラウンジには中国語の釧路湿原紹介冊子が置いてあったからである。細岡ビジターズ・ラウンジから続く細岡展望台までの道を歩いて展望台に着くと、大きく蛇行した釧路川と広大な釧路湿原が眼の前に飛び込んでくる。しかし、この湿原に複雑に曲がりくねって蛇行する川がなかったら、雄阿寒岳と雌阿寒岳の連なりが遠望でき、またラムサール条約登録地(「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地」)としての釧路湿原全体を見渡すことができるとしても、細岡展望台から望む釧路湿原に対して感動することは少ないのではないだろうか? 私には、そう思われた。なぜならば、私は、平面的で広大な釧路湿原の中を、複雑に曲がりくねって蛇行する釧路川のその異質さに感動を覚えたからである。

 

 次には、計画通りに、厚岸町の原生花園あやめケ原に向かうことにした。その途中、厚岸味覚ターミナルコンキリエ(カキの形をした道の駅 厚岸グルメパーク)に寄って昼食をとった。ここで感動したこと――それは、二点ある。@2Fコンキリエの税込1,260円の元気定食である。私は、その定食が運ばれてきた時に、わ! すごい、と思った。私は、その大きな身の焼きサンマ(1)に、また厚みのある大きなホタテ(1)に、そしてまたしっかりと砂抜きされた大粒のアサリ(5)の入ったアサリ汁に、さらにまた美味しそうに揚ったカキフライ(2)に、感動したのだった(これらの品以外に、ご飯、野菜サラダ、酢の物が付いていた)。それだけではない。実際、食べてみて、ほんとうに美味しかったのである。私の感動は、間違ってはいなかった。この時、私は、さすがに北海道! と思った。カメラを持参していれば写真を撮ったに違いない。細君の注文した別物(厚岸牡蠣情話弁当2,480円)は、細君の携帯にデータとして残っているが、私の注文した元気定食は、私も携帯で撮ったはずなのだが、保存を忘れたのかデータとして残っていない。残念である。いずれにしても、もしも二人でここを訪れた場合には、一人はこの元気定食を注文するといいように思う。なぜならば、食べてみて、納得することができる料金に見合った料理の量と質を兼ね備えているからである。因みに、カキ、サンマ、アサリ、ホタテ等はすべて、厚岸で獲れる海の幸である。Aこの2Fレストランのすぐそばにあるトイレは、トイレ臭もなく綺麗で清潔感があった、清潔に気持よく使用できる設備も整っている。非常に良い。好感が持てる道の駅だった。余談になるが、そして現在はどうかは分からないが、私が住んでいた頃の名古屋駅近くの名鉄百貨店のトイレは清潔感がなく汚らしかった。それに対して、東京で住んでいた頃西武池袋百貨店のトイレに入って、こんなに綺麗で清潔感のある百貨店のトイレがあるのかと感動したことを覚えている。池袋には東武百貨店もあったが、東武より西武の方が、綺麗で清潔感があったと記憶している。

 

 さて、厚岸町によれば、厚岸(アッケシ)の由来について、「アイヌ語の『アツケウシイ』(アツ[at]=オヒョウニレの樹皮、ケ[ke]=はがし、ウシ[us]=いつもする、イ[i]=所)、または『アツケシ』(牡蠣の漁場の意)からの転訛説」がある、ということである。また、厚岸湖は厚岸湾と直接繋がった汽水湖で、この湖は、山や湿原(別寒辺牛湿原)の養分をたっぷりと含んだ淡水の「別寒辺牛川」と太平洋の海水が混ざり、適度な塩分で育つ植物性プランクトンが豊富である、という恵みを受けて、カキやアサリは自然とおいしくなる、ということである。それだけでなく、厚岸では昔から漁業者が木を植え、森を守り育てている、ということである。後で、私は、「厚岸町観光パンフレット」等でこういうことを知った時、私が、実際的に、美味しいと感じた、ことを納得したのだった。なお、特大のサンマを大黒サンマ、と呼ぶらしい。私は、スーパー等々の店で、こんなに大きなサンマを見たことがない。
 親戚に土産で買ったカキの佃煮は、美味しい、ということであった。それであるから、今にして思えば、迷わずに私たちの分も買えばよかった、と残念に思っている。このような訳であるから、釧路湿原を訪れる計画を立てたのであれば、私は、昼食をとる場合は、釧路市の和商市場(私は、以前、和商市場で食べたことがある)よりも、この厚岸味覚ターミナルコンキリエ(道の駅 厚岸グルメパーク)の方をお薦めしたいと思う。

 

 ここで昼食を済ませてから、厚岸町の原生花園あやめケ原まで向かった。ダケカンバの林を通りぬけたところにあるこの原生花園は、エゾフウロ等さまざまな花も散見できるが、しかしまさにここはヒオウギアヤメの群生地である、ということができる。因みに、「あっけしあやめまつり」は、6月下旬から7月上旬まで開催される(係りの人が常駐していた。まつりの期間は、係りの人が常駐している?)。そしてこの原生花園も、小清水原生花園と同様に、天然自然の原生花園ではなく、アヤメを保護するために馬が放牧されていたのである。このあやめケ原のあたりを「チンベ」あるいは「チンベの鼻」、と言うらしい。この「チンベ」という呼び名については、アイヌ語で、「熊の皮を干すところ」および「崖のあるところ」という二つの解釈がある、という。太平洋に面した崖っぷちにつくられたチンベの鼻展望台は、直線的に整備された散策路の先端にある。まさにその展望台からは、「崖のあるところ」が横にずっと広がっている海岸線を眺めることができる。このことから、私には、「崖のあるところ」という解釈の方がよく理解できる。というのは、吉本隆明の『ハイ・イメージ論』「形態論」におけるアイヌの人たちの「形態認識」の仕方に依拠して言えば、この場所のアイヌ語の地名「チンベ」は、自然の地勢の名称である「崖のあるところ」を経て、その場所の固有名詞「チンベ」へと固定化されていった、と言うことができるからである。

 

 先にも書きましたように、私は、カメラとビデオを「お試し体験住宅」に置いてきてしまったために、この日は、一枚も写真を撮ることができませんでした。携帯を持っていましたが、光が反射して携帯では撮りたい対象が分かりづらかったので、携帯で撮ることを止めました。そのため、6日(月)に知床峠と知床五湖に向かう途中に撮った、「お試し体験住宅」近辺の、朝の写真、を紹介したいと思います。

 

 視点を鳥瞰できる高度にまで上げることができれば、見渡すことができる北海道遺産の格子状防風林が広がる中標津町を含めた根釧台地(根釧原野)の広大さを、これらの写真からだけでも、少しは、もっと、実感的に分かっていただけるように思うのですが……。

 

 この写真は、牧草地に、牧草ロール(気密性があるので、ロールベールラップサイロと呼ぶらしいです)が置かれた光景です。広角レンズを使えば、もっと広がりをもっているこの光景の広大さを分かってもらえると思うのですが、残念ながら私は広角レンズをもっていません。

 

 酪農を生活の基盤とする根釧台地(根釧原野)とその背後に広がる山並みの美しさに感動して撮りました。

 

 写真、向かって左側の尖った右の山が摩周湖外輪山の摩周岳で、左の山が西別岳、です。

 

 この日は、養老牛温泉で汗を流して家に帰り、昼に厚岸町のコンキリエで量も質も十分な美味しいものを食べたので、夕食は減塩日本そばを茹で生野菜を添えてストレートそばつゆで食べた。